私たちが取り組むハラスメントフリーな職場づくり
取り組みのきっかけ・背景
クオレ・シー・キューブ創業から35年目を迎え、ハラスメントフリー®な職場づくりを提唱して12年が経った2025年。目まぐるしく変化する外部環境への対応や、社内においてスタッフ構成も変化する中、あらためて、私たちが提唱する「ハラスメントフリー」について考える必要性を感じたことが、今回の取り組みのきっかけです。
お客様へ提唱している「ハラスメントフリーな職場づくり」を自分たちはどのように取り組むか、自分たちでも「職場づくり」をする機会としても貴重な取り組みでした。
取り組みの内容
ハラスメントフリーな職場とは
- 単にハラスメントが無い職場というだけでなく、
ハラスメントから解放されている、自由になっている職場。 - 働く人々の人権や人格が侵害されないことはもちろん、
それぞれが互いに尊重しあう職場。 - 不幸にしてハラスメントが発生してしまった場合には、
その解決に向けて最善の措置が講じられる制度・体制が整備されている職場。 - そこで働く一人ひとりが自立し、持てる能力を最大限発揮し、
活き活きと働いている職場。 - あるいはそういう職場を自らが創るという意志を、働く人と組織が持っている職場。
- そうした職場づくりへ向けて努力を惜しまず取り組み続けている職場。
ハラスメントフリーな職場がもたらすもの
クオレ・シー・キューブが提唱している「ハラスメントフリーな職場づくり」のポイントは、「自分がそのような職場をつくる」という主体性にあります。そのため、どのように他者を尊重するのか、どのように自立するのか、どのような能力を発揮するのか、「ハラスメントフリーな職場づくり」について、具体的に何をするのかを、自分自身が理解し、即実践できる状態にあることが重要であると考えています。
そのようなことから、「ハラスメントフリーな職場とは」にあるキーワード「尊重」「自立」「能力」について、各自、事前に考える機会を設け、「ハラフリディスカッション」の場で発表、意見交換をする形をとりました。
事前課題の質問票
「ハラスメントフリーな職場を自らが創る」という意志を日々の行動に落とし込むために、具体的にお書きください。
私たちクオレ・シー・キューブの行動指針は「あなたらしく、自分らしく」ですから、あなたらしくお書きください。
【1】「互いに尊重しあう」とあります。(人格や人権を侵害しないことを含めてお考え下さい。)
- ① あなたにとって尊重とは、どのような意味がありますか?
- ② 具体的にどのように他者を尊重しますか?
- ③ 自分がどうあれば他者を尊重できると思いますか?
【2】「一人ひとりが自立し」とあります。
- ① あなたが考える「職場における自立」とはどのようなものでしょうか?
- ② あなたは具体的にどのように「自立」に近づきますか?
【3】「持てる能力を最大限発揮し」とあります。あなたは、自身のどのような能力(資質、特性、個性)を発揮して、活き活きと働きますか?その能力をあなたの仕事と関連づけてお書きください。
問いに答えることで、各自、具体的な取り組みがより明確になり、今後、面談などでも、当人がどれくらい「ハラスメントフリーな職場づくり」を実践できたかが、評価の一つになります。



ハラフリディスカッションでは、お互いの考えを知り、相互理解の場として盛り上がりました。
ディスカッションまとめ
「ハラスメントフリーな職場づくり」を提唱するクオレ・シー・キューブのメンバーである私たちが「尊重」についてどう考え、具体的にどのように他者を尊重するか。それは、自分自身がどうあることで可能になるか。職場における自立とは何か。どのように自立に近づくのか。そして、自分のどのような能力・資質を発揮して活き活きと働くか。
ディスカッション当日は、一人あたり7分の持ち時間で全員が発表し、考えを共有しました。お互いのことを知る良い機会となり、大いに盛り上がりました。
今回の取り組みは、全体の総意をまとめて掲げることが目的ではなく、個々の取り組みや日々の実践が主目的であることから、個々の考えはテキストマイニングツールを使って視覚的にまとめてみました。どのような意見が出されたか、触れていただければと思います。
かねてより、どのようにハラスメントフリーなあり方を体現するかが課題でしたが、このようなかたちで「ハラスメントフリーな職場づくり」をキーワードに分解し、各自が取り組みやすいレベルにまで意味を落とし込むことで、ハラスメントフリーという概念をより具体的なものにできました。
これからもこの取り組みを継続することで、各自がハラスメントフリーな職場をつくる意識を醸成し、自らがハラスメントフリーになることを目指す、主体的な職場づくりを実践できればと考えています。
ここにご紹介した取り組みが皆さんの職場づくりのご参考になれば幸いです。
すべての職場をハラスメントフリーにしていきましょう!
(2025年7月)