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コラムハラスメント研修(管理職向け)には、アサーティブトレーニングを

ハラスメント研修(管理職向け)には、アサーティブトレーニングを

Qアサーティブトレーニングを、ハラスメント防止の視点で管理職研修に取り入れるためには、どのようにすればいいでしょうか?
Aハラスメントのないよりよい職場環境づくりに、アサーティブなコミュニケーションのとり方を知ってもらうことは、有効であると考えます。ハラスメント研修を多く実施してきた弊社においても、その考え方を取り入れた研修を実施しています。

研修でのポイント

ハラスメント防止研修には、その現場で起こっているハラスメントの状況によって、さまざまな重点ポイントがありますが、弊社でアサーティブなコミュニケーション研修を導入しているのは、ハラスメントについての基本的な知識やリスクは既に研修等で理解した上で、実際の仕事の場面ではどのようにすればよいか、という悩みを持っている企業や組織が多くなっています。

コミュニケーションのとり方は、自分の親や友人など、周囲から自然に学ぶことがほとんどです。そのため、無意識に行っているコミュニケーションのやり方に問題があることに、自分自身で気づくのは難しいものです。コミュニケーションがなぜかうまくいかない、相手にパワハラ(パワーハラスメント)と受け取られることが多いなど、不安や焦りを感じながらも、結局同じコミュニケーションのパターンを繰り返してしまうのです。

自分のコミュニケーションのクセを振り返り、攻撃的でもなく、口を閉ざしてしまうのでもなく、率直に自分の気持ちや考えを伝える方法を学ぶことで、ハラスメントにならないコミュニケーションを、職場で実践することが可能です。

管理職研修への導入例

アサーティブなコミュニケーションの大切さを知ってもらうと共に、よくあるパワハラ的な発言を、アサーティブな言い方に書き換えるワークを実施します。特に、部下を叱責する場面で、「ひどい叱られ方だ」と部下が不満に思うことなく、率直に上司の気持ちや指示を伝えるにはどうしたらいいか、一人ひとりが考えることによって、実際の現場で使えるスキルになっていきます。

例えば、部下が期待通りの仕事が出来なかったときに、みなさんは部下になんと伝えるでしょうか。

攻撃的に「1日かけて、こんなことしか出来ないのか!」と怒鳴ってしまえば、即パワハラになってしまいます。また、忙しいときに細かいことにこだわって仕事が進まない部下に、「忙しいんだ!つべこべ言わずにやれ!」といってしまうことはないでしょうか。このような例をいくつか用意した【パワハラにならない言い方】というワークシートを使って、パワハラにならない言い換え例を考えてもらいます。受講生からは、ワークシートに「悪い例」として載せたせりふを見て「この言葉、いつもいっているよ」と、自分自身の言葉を振り返る機会になったという反応や、「自分自身が上司から言われた言葉を、何も考えずに使っていたこと気づきました。」「もう口癖になっているので、変えるのは難しいけれど、じっくり考えないと出てこないので、ちゃんと考えておきたい」などという意見が出ていました。

他にも、アサーティブトレーニングで使われる『DESC法』を活用した演習シート【みかんていいな】というワークを行う研修もあります。

みかんていいなとは、

  • =観て(客観的な事実をとらえて伝える)
  • かん=感じて(自分がその事実について、どのように感じているかを伝える)
  • てい=提案する(改善点などについて、こちらから提案する)
  • =イエス(相手の返事がyesなら、それを実現するべく指導や助言をする)
  • いな=否(相手の返事がnoなら、別の提案を伝える

これらを念頭において、部下指導の言葉を用意するワークです。

例えば、たびたび遅刻をする部下に対して、遅刻をなくすように注意する場合に、アサーティブに伝える言い方を、この【みかんていいな】に当てはめて、どのような文言が良いのかをグループで考えます。

回答例としては、

  • =最近どうも遅刻が続いているね。今週も2日遅刻しているが
  • かん=このまま遅刻が多いと、職場のメンバーからの信用も失ってしまうし、仕事もやり辛くなってしまうんじゃないか、と私は心配しているよ
  • てい=いつもより10分でも早く家を出てみてはどうだろう
  • =よろしく頼む
  • いな=それなら、退社時間を早くできれば、早く起きられるかな

特に、こちらの提案に対して相手が『いな(否)=no』と答えたとき(例題の場合は「そんなこと言っても、いつも終電近くまで仕事していて、朝起きられないんです、等」と言われたとき)に、慌てないために答えを用意しておくことが、アサーティブなやりとりを続けるときには重要だといわれています。

実際にこの研修を受けたマネージャーからは、【みかんていいな】はわかりやすく、実践的だ」「早速、明日から使います!」という喜びの声が届いています。

このように、具体的な部下指導の場面においておこり得る、一連のやりとりをいくつか想定して、それを事前に用意しておくことによって、実際にその場面に遭遇したときに、感情的に「おまえ何度言ったらわかるんだ!このバカヤロー!」というのではなく、冷静にアサーティブに伝えることが出来るよう、研修の中で準備をします。

このような準備は、管理職研修のみならず、一般社員向けの研修にも活用できます。

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