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パワハラと感情の関係

Qパワハラ(パワーハラスメント)と感情の関係について質問です。パワハラをしないためには、感情のマネジメントが必要だと思いますが、これはとても難しいと思います。どのようにすればよいでしょうか。
A確かに感情のマネジメントは難しいことです。自分の思い通りに動いてくれない部下に対して、自分の感情を直接表現することは、相手に対してインパクトが強すぎて人間関係を壊してしまうことがあります。しかし一方で、私たち人間から感情をなくしてしまうことは、できないのではないでしょうか。たとえ感情を押し殺したとしても、大抵の場合、相手はそれを読み取っていいます。何も言わなくてもムッとする、大きなため息をつくことだけでも、相手にはその感情が伝わってしまうことでしょう。私たちの本能は、ネガティブな感情を読み取って自らを守るように、プログラミングされているのです。だからこそ、自分がどのような感情を持っていることを知っておくのは、大切なことです。少なくとも「あ、今、頭にきているな」など、今どんな感情をも持っているかについて気づいているだけで、感情の高ぶりは治めることはできます。その上で、どう表現したらよいかを一呼吸置いて考えることで、感情の暴走を抑えることも可能になります。

だた、そうした怒りや負の感情は適切に処理しておかないと、不適切な場面で怒りをぶちまけることにもなりかねません。怒るような場面でもないのにいつも怒っている人は、過去に抱いた感情が処理されていないで、ちょっとしたことで怒りを感じてしまうのです。ちょうど水がいっぱいに入ったコップに、更に水を注ぐように、ちょっとした刺激であふれ出してしまうことでしょう。大抵のハラスメント加害者は、コトが思い通りに行かない事に対して、イライラや不安を感じて、それを誰かにぶつけていることが多いのです。つまり、自分自身の感情の取り扱いが上手くいかないことから、ハラスメントへと発展しているように思います。必要な部下指導は、その場で、その内容に絞って、適切に伝えることで、不要な怒りを溜め込まないよう心がけましょう。

残念ながら昨今は、日本中が少しイライラした状態で、自分を守るために他罰的になっているような気がいたします。ちょっと待たされただけ、ちょっと肩が触れただけで、心にためていた怒りをぶちまけてしまうような人が多くなっているのは残念なことです。このように、関係のないことで怒りをぶちまけてみたところで、怒りの感情はなくなるわけではなく、怒りの感情は持続されます。ですから怒りの根本を理解し、解決していかない限り、この悪魔のサイクルは続くことになるのです。

今、職場では感情表現が抑圧されていることで、さまざまな問題が出ています。自分の気持ちを抑圧してしまうことで起きるメンタルヘルス問題、表面的なコミュニケーションだけでリーダーシップが取れないなどの問題の根底には、感情への気づきや感情表現の稚拙さが大きく関係していると思います。今後ますます情報化、バーチャル化が進む中で、感情の領域は今後の人財育成における大きなテーマになることでしょう。

(2011年)

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