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パワハラ防止研修(パワーハラスメント防止研修)の内容

パワハラ防止研修(パワーハラスメント防止研修)の内容

Qパワハラ(パワーハラスメント)防止研修で「パワハラになるような言動はしないように」と説明すると、受講した管理職から「あれはダメ、これはダメって言うけれど、現場はそんなに甘くないんだから、参考にならない」といわれてしまいました。どうすれば管理職の納得がいくような説明ができるでしょうか。

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Aパワハラ防止研修で、管理職の言動について注意喚起をするのは重要なことでしょう。とはいえ、「あれはダメ、これはダメ」型のパワハラ防止教育では、実際のところ管理職の心には響かないものです。何故このようなことが起こるのでしょうか。

昨今の経済状況の中、順風満帆な企業や職場は、そう多くはありません。バブル期のような成長曲線はもはや描けず、むしろ企業や組織の維持や存続をどのようにすればよいか、という議論も珍しくありません。明るい未来に向かった議論であれば、少しは気分も軽くなりますが、そもそもビジネスシーンでの明るい話題が少ないということは、「この先自分はどうなるのか」という、管理職自身の将来の不安にもつながっています。

加えて、今の管理職は昔の人と違って、様々なプレッシャーにさらされています。内部通報者保護法によるリスク管理、労働安全衛生法による快適職場づくりやメンタルヘルス問題への早期対応、その他業務に関連する法律改正などを含めれば、その役割は2倍にも3倍にもなっていることでしょう。しかも、プレイングマネージャーであれば、自らも売上を上げつつ、部下の面倒を見なければなりません。

このような中で、パワハラ問題についても「ダメ、ダメ」といわれると、「こんなに忙しい中で、一つひとつの発言にまで気を配れというのか?」と、抵抗を感じるのです。管理職の皆さんが「そんなことは無理だ」と、最初からさじを投げ出してしまっては、せっかくの研修も効果がありません。そもそも、パワハラは部下に対して「あれはダメ、これはダメ」型の指導をしているところが起源でもありますから、その注意喚起が「ダメ、ダメ」では本末転倒でしょう。

また、パワハラについては部下指導との境目が明確ではありません。ミスをした部下を叱るのは上司の大切な仕事ですが、その際に「バカヤロウ!といってはいけません」と、細かく言葉を指定しても、起こった出来事や周囲の環境によっても一概には言えません。一方で「高圧的に叱るのはパワハラになるのでやめましょう」など、抽象的に言われても、実際の現場でどのようにすればいいのか、具体的にイメージできません。つまり、言動の枝葉末節をいくら説明しても、肝心な「それではどうすればよいのか」という点がなければ、納得できないのです。

忙しい中でわざわざ時間を割いてパワハラ防止を行うのですから、心に響く内容にしたいものです。それには、このような厳しい環境に管理職がおかれている状況を理解した上で、最初の段階で「部下を厳しく叱ること=パワハラではない」と明確に伝えておくことです。「ダメ、ダメ」を連発して、今までの部下指導のすべてがパワハラといわれているような印象を与えては、今の自分を頭から否定されたように思って反発してしまいます。

部下指導は、その職場で仕事をするために必要な手順や社会人としてのマナーを守るために、そして職場の秩序を守るために行うものですから、そのためには厳しい叱責も必要だということを、まずは強調します。そうすれば、管理職の人は「厳しく叱ったからといって、パワハラではないんだ」と感じて、気持ちに余裕がでてきます。私どもの研修では、必ず「叱るべきときには、毅然と叱る」と伝えています。その上で、「どうすればよいか」について、演習の中でご紹介するケースに沿って、具体的にご紹介しています。

「時には部下を厳しく叱っても、そのすべてがパワハラではない」ということが明確に伝われば、「ではどうしたらパワハラにならないのか」について、自然に関心を持ってくれます。その時点で「パワハラにならない効果的な伝え方」や「部下への声の掛け方」などを伝えれば、「ダメダメ」ばかり伝えるよりもずっと理解が進みます。また、時に感情的になって叱ったとしても、その後に部下をフォローするなど、日常的なコミュニケーションの中で関係改善を図ればよいことを伝えると、ますます安心できます。

上司も人間ですから、時々感情的になって怒鳴ってしまうこともあります。しかし、アサーションに関する記事の中でもご紹介しましたが、「私たちは誰もが過ちをし、それに責任を持つ権利がある」のです。感情的に部下を怒鳴るようなパワハラをしてしまったときは、その過ちを素直に認めてフォローできるようになってほしいものです。このような柔軟な上司ならば、少々のことがあっても部下との信頼関係は揺らがないでしょう。

パワハラ防止研修では、そろそろ「ダメダメ型」を卒業してみませんか。

(2011年)

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