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ハラスメント相談の現場からVol.27 デリケートな問題への対応法

Vol.27 デリケートな問題への対応法

「初夏の陽気」から「猛暑日到来」…と、天気予報の見出しに戦々恐々となる今日この頃です。毎年、この時期になると相談が増えてくるのが、周囲に不快感を与える“臭い”の問題です。ほとんどの場合、本人は明確に認識できていないので、それが対応を非常に難しくしています。

体臭や口臭には大きく分けて、不衛生な生活習慣やエチケット観念の欠如によるものと、もともとの体質や健康上の問題(病気)に起因するものがあります。前者は本人が気づいていない場合が多いため、自覚を促すことが解決への一番の近道でしょう。後者については、必要に応じて健康保健スタッフと連携し、本人の健康面を第一優先して解決を図っていく必要があります。いずれの場合も、さて、誰がどうやって本人に伝えようか、というところで周囲は二の足を踏んでしまいがちです。本人の人格とは無関係の“現象”の話であること、職場での人間関係を良好に保つことが目的であることを慎重に言葉を選んで誠実に伝え、本人の気持ちを傷つけないことが肝要です。本人の心がけや努力で解決することは協力を依頼し、周囲が手助けできることがあれば喜んでサポートする、と伝えます。

一般的に、相手に言いにくいことを伝えなければならない時は、「これを言うとあなたが傷ついてしまうかもしれないので、私もどのようにお伝えしたらよいものか悩んでいるのですが。決してあなたを否定するつもりはありませんので不愉快に感じられたら申し訳ないです。実は…」などと前置きをするとよいでしょう。指摘された側も、「人格否定された」と感情的に受けとめるのではなく、言われたことについて「自分にできることは何か?」を客観的に真摯に考えてみましょう。

スメルハラスメントは個人差のある“感覚(生理)”の問題であると同時に人間関係が(に)影響を及ぼすデリケートな問題で、対応のし方(伝え方)如何でどちらの側も傷つく可能性があります。多くの場合、加害者や被害者を認定することが困難で、どちらが加害者になっても、被害者になってもおかしくありません。その意味で、単純に“ハラスメント”に分類すること自体、リスクを孕んでいることを念頭に置いて、慎重に解決プロセスを進めていくことが肝要です。
猛暑の時期こそ、爽やかに風通し良く過ごしたいものです。

※他にも“強すぎる香水”が周囲に不快感を与えているケースがあります。この場合はドレスコードに準じた対応が解決につながります。

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